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 今年の夏、モンゴルを旅した。民主化により観光客にも開かれたモンゴルへ向けて、今は数多くのツアーが組まれるようになった。
 つらぬかれるような陽射しに乾ききったゴビの平原。夏の激しい通り雨に潤ったハンガイの草原。そしてどこか懐かしい首都ウランバートルの町並み。しかしどこへ行っても変わらないのは、物不足や経済危機などの深刻さを少しも感じさせない、人々のおおらかな明るさだった。
 特に子ども達は、どの子もひどく元気がいい。好奇心に満ちていて人なつっこく、カメラを向ければ押し合うようにして近寄って来る。子どもの持つそんな元気さが、30才以下が人口の7割を占めるというこの若い国の、活気の源なのだという気がする。
 写真はハンガイ地方の草原の中で、アルタンツツクという13才の女の子と。都会の子に較べると、郊外の子はやはりはにかみがちだった。

 以上は原文。原稿応募の後、電話で簡単な取材があり、それによる追加や行数調整のため、掲載文には多少手を加えられている。

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