サイトめぐりをしていると、たまに(日)とか(月)なんていう文字を目にします。
 よくあるのが箇条書きの冒頭部分で、(金)や(土)からさらに(祭)とか(監)などへと続き、笑ってしまいます。書き手がまったく気付いていないらしいのが、またおかしくて。
 ウインドウズユーザーの中には、丸囲いの数字が機種依存文字で、他のOSでは文字化けすると知らない方もいるようですね。
 少数派に属していると、多数派の中にいては気付かない部分が、いろいろ見えてくるものです。
 しかし少数派の僕もまた、無神経に自分を基準にしている事がよくあるのですが。相手も左利きのつもりで握手を求めたり、相手も徒歩と決め付けて道順を伝えたり……。
 中でも24時間制表現には、意外と多くの人がとまどうようです。18時とか21時とか言っても、大多数の人にはなかなか通じないものなんですね。
     01年10月21日
 僕は現在、両親の家に居候しているのですが、その両親宅に僕あての電話がかかってきました。まったく心当たりのない所から。
 珍しい。僕は電話というものが嫌いで、もちろん自分専用の携帯電話など持たず、この両親宅の電話番号でさえ、ごく一部の知人にしか伝えていないというのに。
 どういった手段を使っているのか知らないけど、よくつきとめたものだと感心しました。
 しかしいざ電話に出てみると、それは僕にはまったく興味のない話。
 個人データを調べ上げるといっても、しょせんは表面的な事しか分かっていないようですね。
     01年11月01日
 先日、手話を交えた合唱をしました。
 合唱なので声を合わせるのはもちろんですが、それに加えて左利きの僕は、周囲に合わせて右手で手話をしなければなりませんでした。
 習い始めたばかりのまだ不慣れな手話に、今後左右の混乱が残らなければいいけれど。
 右利きの人には分からないかもしれませんが、左利きにはこういった苦労も多いんですよ。
 幼稚園の頃、「ハシをもつほうが右、ちゃわんをもつほうが左」などと教え込まれたために、僕の頭の中では(左右)の概念と「左右」の語とが、逆に結び付いてしまっています。つまり、とっさの場合の無意識では、右のつもりで左と言い、左のつもりで右と言い……。
 笑い事ではありませんよ。視力検査のたびに、どれだけ緊張する事か……。
     01年11月11日
 まさに、生涯に一度きりの至福の時でした。一夜にあれだけの流星を見る事は、もう二度とないでしょう。期待が、望みが、そのまますべて実現した時でした。
 4ケタもの流星を数えた中で、最も印象に残った流星があります。地上を照らすほどの明るい流星よりも、同時に六つも現れたにぎやかな流星達よりも、さらに感激だったのは停止流星の出現でした。
 停止流星というのは、観測者に向かって流れるために、一点に停止して見える流星の事です。流星群の場合、それはちょうど輻射点上に現れるので、そこに注目していれば見られる可能性があります。この夜も二つ見る事が出来ました。
 しかし、これが途中で燃え尽きずにもし隕石となれば、きっと至近距離に落ちるのでしょうね。
 まあ、僕もさすがにそこまでは望みませんが。
     01年11月21日
 僕は毎晩、帰宅時に列車内でうたた寝しています。べつにそれほどくたびれて帰っているわけではないけれど、列車に揺られながらウトウトするのって、気持ち良いんですよね。
 そんなわけで、僕は毎晩うたた寝しています。列車内で立ったまま、ドアにもたれかかって。……いつもの事で、「立ち寝」にもすっかり慣れてしまいました。
 ところで、ある日の休日、部屋で机に向かっていると、不意に猛烈な睡魔に襲われました。そのまま数十分ほど寝入ってしまい、目を覚ましてふと考えると、それはいつも帰宅途中にうたた寝する時間帯……。
 どうやらすっかり、習慣になってしまったようです。
 でももちろん、部屋では立ち寝はしませんよ。
     01年12月01日
 親しらずを抜きました。
 昔から僕は、イタイ事には弱いのです。ちょっと指を切っただけでも、うろたえてしまうくらいに。予防注射などでも、学校で一日中大騒ぎしてました。
 それは大人になった今でも変わりません。さすがに騒ぐまではしないものの、麻酔注射の時から手は汗ばみ、涙目になってましたから。
 しかし、親しらずを抜く時のつらさというのは、抜き終わってからこそが本番なんですね。
 ……今回は、最後にオチを付けておどける気にもなりません(と言いつつ、抜いた歯を「デカイだろう」と見せびらかしていたりして)。
     01年12月11日
 ♪〜真っ赤なお鼻の、トナカイさんは……。有名な、誰もが知ってる曲ですよね。
 しかし、このトナカイの名前がルドルフだという事は、あまり知られていないようです。子どもの時など、友達に教えてあげても信じてもらえない、なんて事もありました。
 誰が訳したのか知らないけど、どうして日本語の歌詞に名前を入れてくれなかったんだろう……。子どもの頃から抱く不満は、この季節が巡ってくるたびによみがえります。
 しかし、今年ばかりはこの詞を嬉しく思っています。クリスマス会で、手話付きで合唱をする事になったものだから。
 手話表現の面倒な固有名詞を出さず、普通名詞だけですませてくれて、本当に助かったなあ。
     01年12月21日
 こないだ帰り道で、カーブミラーが割れて落ちているのを見付けました。
 珍しい。まっ二つに割れてしまっているとはいえ、こんなに大きな凸面鏡なんて、めったに手に入るもんじゃありません。考えるまでもなく、拾って帰りました。
 しかしやがては興奮もさめてしまい、なんでこんな物を拾ってしまったんだろうと思いながら、混み合う電車の中で巨大な半円を抱え込む……。
 衝動買いなどにとどまらず、いろいろと衝動的な行動の多いのが僕なのです。
 さて、この鏡、何か良い使い道がないものかなあ。
 こうしてあとから考えるのも、いつもの事。
     02年01月01日
 以前、NHKのある子ども番組で、「ホチキスみたいな器械」といったナレーションが出てきて、おやと思いました。
 公共放送という立場上、固有の企業名を出す事にはひどく敏感で、「ギネスブック」でさえ「世界の記録を集めた本」と表現するのに。
 もっとも、「ステープラーみたいな器械」と説明したところで、通じなかったでしょうが。日本ではもうホチキス社のブランドが普通名詞化してますからね。
 ところで、アジアのある国でもやはり、「ホンダ」がバイクを指す普通名詞と化していて、「俺のホンダはヤマハだぜ」なんて言い方がまかり通っているそうです。
 ひとの事は笑えませんよ。僕達日本人も、「コクヨのホチキスください」なんて事を言っているんだから。
     02年01月11日
 ひさしぶりに、温泉へ生きました。といっても旅行ではなく、仕事帰りのちょっとした寄り道です。
 近所にあるからといって、いつも行くものとは限りませんよ。興味のない者にとっては、遠かろうが近かろうが関係ないものです。
 しかしたまに行くと、温泉というのも面白いですね。サウナも生まれて初めて試してみました。後から来た人が先に出るのを見て、ささやかな勝利の満足感(笑)。
 そしてもう一つ、生まれて初めて試してみたのが、ロビーで見かけた体脂肪率測定機。握った電極により電気抵抗を測定し、その値から体内の脂肪の割合を計測する機器のようです。
 出てきた結果は14.1%でした。やせ気味の標準と、これはまあ納得いくとして、もう一つBMIという謎の数値も出力されていました。表によると、この値が高ければ筋肉質という事になるようで、しかし僕は、22.1と、これもやはりごく標準的。
 ちょっとガッカリでした。自分では筋肉質だと思っていたのに。だから比重が重く沈むので泳げないんだと言い訳してたのに。
 どうやらまだまだ鍛練が必要なようです。もっと筋肉をつけるか、あるいは泳ぎを覚えるか……。
     02年01月21日
 (前回の続き)というわけで、近所のトレーニングジムに行ってきました。
 まずは体力測定から、というのはどこでもお決まりでしょうが、面白い事にここでは、自分の体力が何才に相当するかという事もプリントアウトされるのです。
 ちなみに僕の場合、筋力や筋持久力は年相応でした。やっぱりちょっと残念。全身持久力が少し若めで28才程度、意外だったのが敏捷性と柔軟性で、これは平均を大きく上回りピーク時の20才並みとか!
 しかし、……オチもちゃんと用意されていました。
 目をつぶっての片足立ちでは、平均の66秒を大きく下回り、わずか22秒。その結果、僕の平衡性は64才並みだそうで……。
     02年02月01日
 北極圏から帰って来ました。オーロラを見に行ったはずが、オーロラどころか星空すら見られないままに……。
 夜中の湖、氷上に寝転がって粉雪をかぶりながら、ふと思った事があります。
 わずか一週間かそこらの間に、手近な楽しみをかたっぱしからむさぼるように過ごしていては、オーロラを見るなど無理な事かもしれないと。
 レジャーをむさぼる態度をあらため、それだけを心から求める姿勢で向き合った時にのみ、オーロラは現れてくれるのかもしれません。
 もしもいつか二度目があるなら、その時は夜中の湖上に寝転がる事だけを目的にして出かけましょう。
     02年02月14日
 今回もまた、フィンランドの旅の話です。
 北極圏から戻り、首都のヘルシンキで、しばらく時間がありました。
 前回にも書いたように、僕はもう月並みな観光をする気はもうなかったのですが、一つどうしても見ておきたい場所がありました。

 出発前、ネットでフィンランドについて調べていた時、ヘルシンキの街角を映すライブカメラの画像を見付けたのです。
 僕はその画像をプリントアウトし、今回の旅に持参しました。この写真と同じ場所に立ってみたいと期待して。
 思ったほどの苦労はなく、その場所は見付かりました。雪は消え、広告も替わっているものの、間違いなく同じ場所です。
 ネット越しに見た、知らない遠くの風景が、現実に自分の前に広がっている……。感動よりも、ただ不思議な気がしました。
 ふり向けば、頭上にはカメラがあります。そのカメラのはるか向こう側からこちら側へ来たという事が、どうも実感がわかないのです。
 でもその瞬間、カメラの前に複雑な表情でたたずんでいた僕の姿は、そのはるか向こうにまで届いていたのでしょうね。
     02年02月21日
 最後にもう一つ、フィンランドでの事を書きます。
 向こうで見かけたテレビショッピングで、気になる商品がありました。見かけは何の変哲もない金属板なのですが、それで貴金属製品の汚れを簡単に落とせるらしいのです。
 まず洗面台に水を張り、食塩を溶かし込みます。そこにこの金属板を沈めれば、あとは浸けるだけで貴金属の汚れやくすみがピカピカに、となるのです。
 いったいどういう仕組みなんでしょうね。帰国してからちょっと調べてみたのですが、難しすぎて解りません。
 どなたか「イオン化傾向」とか「電位差」とかに詳しい方、やさしく解説してくれませんか。カギはそこにあると思うのですが。

 しかし、これまでテレビショッピングは映像こそが強みと思っていたけど、解説の裏付けがないまま派手な効果だけ見せられても、まったく説得力がなくて疑わしく見えるだけだと気付きました。
     02年03月01日
 前回に書いたフィンランドのテレビショッピングの商品、貴金属のくすみを取る謎の金属板についてですが、ある友人から情報をもらいました。日本にも、銀製品のくすみを取るウラ技があったというのです。
 同じように水を張り、重曹を溶かし、銀製品を浸け、そしてアルミホイルを一緒に浸けると、汚れやくすみは落ちて銀の輝きが戻るとか。
 となると、僕が向こうで見たテレビでも、溶かしていたのは食塩ではなく重曹だったのかもしれません。とにかく、フィンランド語の説明はまったく聞き取れなかったので。
 そしてあい変わらず、その仕組みも謎のままです。
 とりあえず、まずはアルミホイルのウラ技を試してみようかな。
 と思ったけど、うちには銀製品なんてどこにもなかった……。
     02年03月11日
 子どもの頃から大好きなある短篇童話に、先日テレビの人形劇番組で再会しました。
 小学生時代に国語の教科書で出会って以来、何百回となく読み返している物語ですが、人形劇という形で映像化されたものには、これまでにない新鮮みを感じました。
 しかしまあ、思い入れが強ければ強いほど、自分の中で確立されたイメージとのギャップに、とまどう事にもなるのですが。
 それに、今や自分も一応は書き手の立場になってしまった今では、映像として取り上げられる事もない、行間に込められた作り手の意図といったものまでも、つい深読みしてしまうのです。
 そんなさめた部分は捨て去り、時には純粋に読み手として、大好きな物語には没入してみたいものですね。
 と、一人前の作家をきどってナマイキを言ってしまいました。
     02年03月21日
 帰り道、宵闇の公園で何かが赤く光っていました。怪しみながら薮をかき分けてみると……、落ちていたのは工事現場によくある点滅灯でした。
 もちろん、ムチャクチャ目立つのもかまわずに、それを拾って帰りましたよ。だって、めったに手に入る物ではありませんから。
 考えてみれば、妙な物を拾って帰るのは、昨年末のカーブミラーの件以来になります。それなのに、ひさしぶりという気がしないのは、妙な物に気を引かれるのはもういつもの事だからでしょう。
 拾って帰るまではめったにしないものの、僕はいつも何かに立ち止まっては、見入ったり触れてみたりしないではいられないのです。
 考えてみればそういうのって、幼い子どもの行動パターンそのままですね。
 でも僕だって、多少は成長していますよ。少なくとも、手にした物をすぐに口に入れたりはしないので。
     02年04月01日
 仕事場に砂袋が持ち込まれました。
 スタンドが倒れないようにするための重しなのですが、これがむやみに重い! 15キロというのは本当かなあ。筋力にはそれなりに自信のある僕でも、両手に一つずつ下げるのがせいいっぱいなのです。
 子どもを持ち上げる場合なら、たとえ30キロの子でも、ヒョイッと簡単に肩車も出来るというのに。
 重さというのは、数値だけでは分からないものですね、本当に。
 こないだもやはり、重さについて不思議な体験をしました。
 知人の子どもを連れて外出したのですが、その帰り道、いつもなら軽々と抱き上げられるはずのその子が、眠り込むなりいきなりずっしりと重くなり……。
 これは経験のある人も多いのではないでしょうか。
     02年04月11日
 各パビリオンごとのアクセスをチェックしているのですが、最近になって天文パビリオンのアクセスが急上昇、ついに古株の自転車パビリオンを抜いてしまいました。
 どういう事かと思っていたら、テレビ番組制作の方からメールが届きました。エイプリルフールに関する企画でいろいろ調べていたところ、僕の月面所有に興味を持った、というのです。
 この、月面の土地を分譲しているアメリカのジョークサイト、本当に番組に取り上げられたのでしょうか。事後報告はなく、僕も仕事のために番組を確認出来なかったので、分からないままなのですが。
 もしかしたら、僕こそがエイプリルフールだったのかもしれません。

  注:近年誤用が目立ちますが、「エイプリルフール」とは日を指すのではなく、その日にかつがれた人を指します。
     02年04月21日
 「三方一両損」という名裁きがありますよね。
 三両を落とした人と拾った人それぞれに、自分の一両を加えて二両ずつ分配した大岡さん曰く、落とし主は二両戻って一両の損、拾い主は二両得られて一両損、そして自分もまた一両の損と、みなが平等に損したとして収めたあの話です。
 でも、僕ならもっとうまくやれるのですが。みなが平等に得する方法だってあるのです。
 まず三両のうち、一両ずつを両者に分けます。そして曰く、落とし主はたとえ一両でも戻って得、拾い主も一両は得られて得し、そして残る一両は自分がいただくとして、名付けて「三方一両得」。どうです、見事でしょう。
 え、納得いかない? やっぱり?
 とにかく、ものは考えようって事ですよ。
     02年05月01日
 連休中、僕の働くテーマパークは大盛況でした。まさか休日の一日で、平日の一ヶ月分を超えるお客が入るとは。
 そしてその連休の半ば、ある来園者に僕は驚かされました。手話サークルのメンバーで、また遊び友達でもある8才と5才の姉妹、あいちゃんとめぐちゃんが突然来てくれたのです。
 趣味の場でもなく遊び場でもなく、仕事場でこの子達の相手をするというのは、なんだか新鮮な感覚でした。

 しかしその日の驚きは、帰宅してからも続いたのです。弟が不意に帰省していました。知人の娘の、3才のリサちゃんを連れて。
 帰国の事は聞いていたけど、まさかこんなに早くこの子と再会できるとは、思いもしませんでした。
 そして翌日は、リサもまた僕の働くテーマパークへ。再会に加えて仕事場で会うというのは、やはり奇妙な感覚でした。
 しかしこの子達のおかげで、僕にとってこの連休は忙しいばかりでなく、とても思い出深いものとなりました。
     02年05月11日
 テーマパークで働いていて、一つ気になる事があります。「チビッコ」というような言葉が、いまだに使われている事です。
 「チビ」という言葉は、明らかに侮蔑語ですね。近年、たとえばほかの侮蔑語である「デブ」とか「ハゲ」とかいった言葉は、少なくとも公的な場では伏せられるようになりましたが、なぜ「チビ」だけがいまだに容認されているのでしょう。
 そう呼ばれる対象は子どもである場合が多いため、抗議が表れにくい事が原因でしょうか。
 左ききで背の低かった僕としては、昔から「ギッチョ」と共に「チビ」もひどく気にさわる言葉なのですが。
 しかし、呼ぶ側にそんな意図がなく、呼ばれる側にも不快感が無いのなら、それはそれでかまわないのかもしれません。
 「子供」は侮蔑的だからと「子ども」へ表記を替えるような表面的なとりつくろいでは、結局は無意味でしょうから。
 と言いながら、僕もそんな安易な時流にのっているクチなのですが。
     02年05月21日
 幼稚園児の頃、ひなまつりの歌の途中で笑い出した子がいました。「はーるのやよいの・・・」の部分で、いきなり笑い出すのです。
 その子の名前が、「やよい」だったものだから。
 そういえば小学生の頃にも、地図帳を開いて突然笑い出した子が。見ると南米ペルーの「チチカカ湖」を指しています。
 ちなみにその子の名前は、「ちか子」でした。

 なぜ今頃そんな事を思い出したかというと、ついこないだも似たような事があったからです。
 僕は最近いろんな犬の写真を撮っているのですが、ある子に写真を見せながら、「これはアイリッシュセター」と説明したところ、その子が急に笑い出しました。
 もうお分かりですね。その子の名前は「あいり」といいます。
     02年06月01日
 週に一度通っている道の途中に、有料道路の高架工事をしている所があります。
 「高さ制限」という、工事現場などではおなじみの看板がそこにも立てられているのですが、それがなんとなく奇妙なのです。
 「高さ制限5.0m」
 ……僕は自動車にはあまり詳しくないのだけど、高さが5メーターもあるような車が走っているんですか?
     02年06月11日
 みなさん、なかなか盛り上がっているようですね(あ、でももう終わったんでしょうか)。
 以前から、日本人って野球とか相撲とか観るの好きだよなあと思っていたのですが、最近はサッカーですか。
 スポーツは自分でプレイするのが楽しいのであって、他人のプレイをただ眺めていてもちっとも面白くない僕としては、この盛り上がりぶりは理解できないのですが。
 しかし、「筋書きのないドラマ」という表現もあり、そういった観点からすれば、スポーツ観戦の楽しみもある程度は分かる気もします。
 僕もまた、映画や演劇となれば、他人の演技を観て楽しんでいるわけですから。
 もっともその分野でもやはり、自分自身で演じる楽しさこそが最上である事は、言うまでもないでしょう。
 僕の参加している手話サークルで、クリスマスに向けて手話劇を上演する計画が持ち上がっています。
 希望通り主役を取れれば文句なしだけど、たとえ端役になったとしても、僕はたっぷり楽しむつもりですよ。
     02年06月21日
 最近、ヒーリーズというシューズにハマッてます。ローラーシューズに似ているのですが、ローラーがヒール部分にしかなく、そのまま普通に歩いたり、いきなり滑り出したりができるのです。
 しかしローラーシューズといいヒーリーズといい、遊んでいるのは子ども達ばかりで、大人が楽しんでいるのを見た事がありません。
 大人用のサイズもそろっているのだから、お仲間を見かけてもよさそうなものだけど。
 しかし大人用サイズがあったおかげで、少なくとも僕が楽しめるだけでも幸運だったと思っています。
 たとえばひと昔前、子ども達が赤いライトを光らせるシューズをはいているのを見て、それが欲しくなったものでした。
 その時は、そういったシューズの大人用サイズはないそうで、あきらめるしかなかったのですが……。
     02年07月01日
 隠しページを見付けた方はもうおわかりでしょうが、僕は性格診断や心理ゲームが好きなのです。
 あの場で紹介しているのは2000年以前の診断結果ばかりですが、最近でもいろいろと楽しんでいます。
 中でも面白かったのが、「係占い」と「通信簿」です。結果は以下のようなものでした。

  国語 1 話す内容が意味をなしていない
  社会 2 新聞を読むことができない
  算数 4 学習内容を日常生活で活用できる
  理科 4 事実から筋道の通った考え方をする
  音楽 2 楽器の基本的な使い方を知らない
  図工 5 制作に取り組むと目つきが変わる
  体育 4 上手に身体を動かす事ができる
 *学級活動*  ・レク係 ・水泳大会リレー選手代表 ・先生公認残飯処理担当
 *表彰* ・校内絵画展入賞 ・校内自由研究コンクール入賞
   担任より
 *学習の記録* ・学習に対する意欲が足りません。宿題を忘れないようにしましょう。
 *特別活動の記録* ・レク係でしたので遠足のバスでカラオケを三曲歌いました。
 *行動の記録* ・空き地に秘密基地を作っているようです。そこで買い食いをしていると他の児童から報告がありました。
   ・読書感想文コンクールで上の学年向けの課題図書を選びました。他の生徒からはずるいと言われていました。
   ・嫌いなおかずをふきんに包んでもって帰ろうとしたので怒ったことがあります。給食は全員が全部食べないとお昼休みに入れません。

 小学校を離れて四半世紀近くが過ぎても、僕のキャラクターはあまり変わってないようで……。
     02年07月11日
 母が掛け時計をもらってきました。その時計はそのまま僕の部屋へ回ってきました。
 僕が時間にルーズだから、という理由ばかりじゃありませんよ。毎時、いろいろな種類の鳥の声が響くのが、僕好みだろうという理由もあります。
 ただこの時計、本来はリビングルーム向けらしく、音量がやたらと大きいのです。僕の小さな部屋の中では、たまらない音量です。
 テープを張って、なんとかしのいでますが。
 さらに困った事に、鳥の声は朝の6時から鳴き始めるのです。夜は21時で早くも静まるというのに。
 早起きしろ、という親の魂胆が見えてきました。
 しかしこの時計、ごく簡単な細工で音の鳴る時間をずらす事ができると分かり、僕はさっそく8時から23時まで鳴るように変えました。
 時間にルーズというのは、この時計もまた同じだったようで。
     02年07月21日
 通勤途中に、外国の雑貨を売る店があるのですが、カゴいっぱいの帽子が、半年前から全然売れていません。
 一個三百円まで値下げしても、まだ残ってます。
 たぶん僕の思うに、これは書き方がマズイのではないかと……。だって「イラン帽子」では、購買意欲をそがれるでしょう(笑)。
 せめて「イラン製帽子」とか、いっその事「ペルシャ帽」とでも銘打てば、いけると思うんですけどね。
     02年08月01日
 救急蘇生法の簡単な講習を受けました。センサー付きの人形を使用して。
 人工呼吸では、たいていの人は初めての場合、なかなか息が吹き込めないそうです。
 ところが僕の場合は逆に、レベルが振り切れ人形を壊しかねないくらいに息を吹き込んでしまい、注意を受けました。
 なにしろ僕は、肺活量が5160ccもあるもので……。
 続いての心臓マッサージでは、ちゃんと腕の力をセーブしましたよ。
     02年08月11日
 母が外出しているため、自分で炊事や洗濯をしています。
 昔、十年以上も独り暮らしをした経験もあるので、今のところはなんとかしのいでいます。
 ただ、調味料や食器などがどこにあるかという事が、分からないのが困りものです。
 ジャムを塗らないトーストをかじり、ミルクティーを湯呑みで味わう朝食は、もののあわれを感じます……。
     02年08月21日
 夏休みの終盤、引率者の一人としてキャンプへ行ってきました。
 二泊三日のキャンプ中、僕も子ども達と共にたっぷり楽しみましたが、一つだけつらい事がありました。
 食事の量が多い事です。
 じつは僕は、小学生の女の子よりも食べる量が少ないのです。とはいえ、子ども達の前で残すわけにもいかないし……。
 「好きなおかず、あげよう。ほら、取っていきな」
 正直に言いますが、周りの子におかずをすすめたのは子ども達のためではなく、じつは自分のお腹の都合によるものだったのでした。
     02年09月01日
 今回もまた、キャンプでの話です。
 キャンプファイヤーの前、僕は大げさな仮装をして顔も隠し、「遠い星から来た火の男」として点火のために登場しました。
 翌朝、当然子ども達から突っ込まれます。あれの正体はあんただったんでしょ? と。
 もちろん僕もとぼけ通しました。昨夜はキャンプファイヤーに遅刻しちゃってさー。俺によく似た男が来てたんだって? なんて。
 しかし、中には鋭い指摘をする子もいるものです。標準語をしゃべるのは一人だけだから、すぐに分かるというのです。
 うかつでした。僕は関東で生まれ育ったため、地元の方言が出ないのです。左利きを隠すためトーチを右手で扱う努力までしていたというのに、まさか言葉づかいから正体を見破られてしまうとは……。
 英会話のCMじゃないけど、宇宙人を演じるなら関西弁をしゃべるべきったかな。
     02年09月11日
 いつものように愛用のシューズで歩道を"滑走"していると、横を追い抜いてゆく自動車の窓から、子ども達の「かっこいいー」の声援がとんできました。
 嬉しいものです。そんなふうに言ってくれるのは、子どもだけだから。
 しかしそんな子どもの声援にしても、シューズで滑走している時か、自転車で走行しているような時に限ります。かっこいいのは僕でなく、乗り物の方なんですね、やっぱり。
 そういえばこないだのキャンプでも、ある子にこう言われました。そのベルトかっこいいね、と。
 シューズだとかベルトだとか、どうしてみんなそういう細部にばっかり目を向けるんだろう……。
     02年09月20日
 あの小説の裁判、表現の自由かプライバシーの保護か、ついに最高裁の判決が出ましたね。
 もちろん書き手側の言い分も解りますけど、それでも僕はあの結果に安心しました。
 小説に限らずあらゆる創造作品は、他者を犠牲にして創るものではなく、作り手自分の身を削って創るもののはずですから。
 もちろん、僕もそれを自戒とすべきでしょう。たとえたいした影響力も持たない身であるとしても。
     02年10月01日
 最近僕は、NHK教育で始まったジュニアドラマを楽しみにしています。男の子と女の子が入れ替わるという、懐かしい物語がドラマ化されているのです。
 「日常をベースにした非現実的な物語」というのは、最近は見かけなくなりましたが、昔はほんとにいろいろとありました。中でも思春期の成長物語には、こういった男女入れ替わりのほかにも、異種変身とか、異常成長とか、奇抜で愉快な展開にあふれてましたね。
 僕らの子ども時代には、国語の教科書にも入れ替わりの物語が掲載されていたんですよ。もっともそんな非現実的なものではなく、祭りの場で衣装を取り替えるといった内容でしたが。
 それでもその祭りの騒動をきっかけにして、内気だった男の子が頼りがいを見せ、活発だった女の子が恥じらいを見せるという転換は、充分に愉快なものでした。
 ただしその作品は十年ほど前に、内容が時代にそぐわないとしてほかの作品と「入れ替えられ」てしまいましたが。
     02年10月11日

広場のベンチ4(02年10月〜03年10月)へ